2020年広島オリンピック・パラリンピック招致に向けた若手建築家・デザイナーによる提案と議論
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Hiroshima 2020 Design Charrette名古屋エキシビション

ご無沙汰しております。

Hiroshima 2020 Design Charretteの名古屋エキシビションを現在計画中です。

エキシビション会場となる frorist_gallery N は、HODCにも参加いただいた建築家、谷尻誠さんが設計した、アートと植物が一体となった空間です。

詳細は決まり次第ご報告させていただきます。

名古屋・中部地方のみなさま、ご期待ください。


**************
以下、以前に書いた『N』についてのテキストです。


一点もののアート作品のような美しさと個性を備えている店内


名古屋市内東方に位置する閑静な住宅街・本山にある「florist・gallery N」。2008年1月にオープンハウスを迎えたばかりの個人邸の1階に構えるこのショップは、その名のとおりフラワーショップであると同時に、アートを見せるためのギャラリースペースとしての顔をもつ。

名古屋といえばまず食が豊か。濃い目の味つけの八丁味噌をきかせた味噌カツや味噌煮込みうどん、ひつまぶしや手羽先、味わい深いだしでいただくきしめんなどが知られている。
市内中心部には昭和のにおいを残す建物や町並み、地下鉄が西へ東へ伸びる都市としての顔。そんな表情ゆたかな顔を見せる名古屋という街は、いつでも活気にあふれている。

訪れたときに開催されていたギャラリーの記念すべきオープニングイベントは、この家の設計を手がけた、建築家の谷尻誠さんが主宰するサポーズデザインオフィスの展覧会だった。

自身の設計した建築で、しかも開設されたばかりのギャラリーのこけら落としとして選ばれた、谷尻誠さんとサポーズデザインオフィスの7年間の仕事の軌跡は、施主と建築家との新しいコラボレートのはじまりを予感させる。
建てることで終わらずに、建てたところからはじまる新しい関係性は、人間の成長過程にも似ている。

建築における未来も、それが建てられる土地とそこに暮すであろう人の生活に深く結びついている。それは同時代の政治や経済、さまざまなカルチャーにかかわりをもちながら、住まうことの本来の意味を模索しつつ有機的に変化していく。

折り紙のように折られた特徴のある白い壁は、このショップの空間全体をきりりと引き締める構造体としての強さと、一点もののアート作品のような美しさと個性を備えている。
さんさんと陽が降りそそぐ空間は、フラワーショップという自然の造形の美しさを伝える場であると同時に、この地域に住まう人びとの憩いの場となるだろうことを予感させる。

今後、ギャラリースペースでは写真や絵画などの現代アートを中心にした常設展と、そのときどきの趣向を凝らしたアーティストとのコラボレーションといった企画展などが予定されているという。

家を建てるのとともにはじまったこのお店のなりわいというストーリーは、そんな施主と建築家との心と心という目に見えない深い絆のうえに成り立つ、理想的な建築だ。
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